みんな……なぜ行かなかった
あなたはとてつもなくもったいない事をしましたよ
素晴らしいこんな公演なかなか観ることが出来ません
昨日の佐藤美枝子さんも良かったそうですが、光岡暁恵さん、今日彼女は間違いなく藤原のプリマとして認められたでしょう
美しい声に美貌、制御されたテクニック、澄み渡るPP、やわらかく突き抜けるアクート、ルチアを歌いきる体力…まだまだ若手で伸びしろがある中でのこのパフォーマンスは確実にオペラファンを虜にしたに違いないでしょう
いいないいなぁあんなふうに歌えるようになりたいなぁ
後ろの席のおばちゃんはお金ないのねぇ、と馬鹿にしていた演出ですが、私は今回とても感動しました
お金がないのは今時どの団体も同じで、問題はどこに焦点を絞るかだと思うのです今回は、光と衣装に凝っていましたその結果引き立ったのが、歌とドラマ
このオペラ自体、もともと派手な舞台装置を必要としていません。
煌びやかな大邸宅もドラマには関係ありません。
そこで今日の演出の良さが際立っていたと思うのです
舞台中央にかなり急な傾斜の八百屋舞台の様な三角の坂があって、そこでほぼすべてのドラマが組み立てられます立体的な分、人間関係が分かりやすく、キャラクターの心情の変化がとてもよく分かります
そしてその中で特に素晴らしかったのが、合唱
演奏ももちろんのこと、衣装に演出的に象徴的な色合いを用いた事により、合唱自体が舞台装置的な意味を果たしていたのです
稽古の時から見てて思ったんですが、藤原の合唱は演技が上手いですよね
演出家の一言で各人がどんどん演技を広げていって、まるでホントにそういう場にいて、感じて、動いている大衆のような自然さを出してらっしゃいます合唱なんてそんなに稽古できないでしょうに…。
前にどなたか(澤田先生かな?)に第三者がその人物を定義する、と言われたことがあります。
合唱はたかが合唱ではなく、ドラマにおいて非常に重要な役割を持っているということなんですよね
まだまだ私の興奮は収まりきりませんが、長くなるので今回見ていない方は是非こちらをご覧ください
http://www.artericca-shinyuri.com/2011/program/detail/07.php
よぉしチェッキーナもがんばるぞぉ
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